MISIAが上智大学でアフリカをテーマに講演

By 2019年6月12日8月 7th, 2021NEWS, ハートのレオナ

6月上旬、上智大学でMISIAが学生を前に講演会を行いました。

以前から、学生に自分のアフリカでの経験を伝えたいと話していたMISIA。今回、第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の名誉大使として、「上智大学国連Weeks」の一環でその機会が実現することになり、約700人のオーディエンスが会場となる教室に集まりました。

講演会は3部で構成され、第1部ではこれまでの活動を紹介する映像の後、MISIAが壇上に立ってスピーチを行いました。

最初に一言、「大学は久しぶりです。私も大学に通っていた時代がありますが、学びの場は素敵ですね」と笑顔で話したMISIAは、「今日は、私が実際に見てきた、感じてきたアフリカを伝えることで、皆さんがよりリアルなアフリカを感じるお手伝いができたらと思っています」と語り出しました。

そして、2007年に初めてアフリカを訪れたこと、そこでmudefの理事でもある早川千晶さんと知り合い、キベラスラム、そしてマゴソスクールと出会ったこと。さらに貧困の子どもたちの現状を知り衝撃を受けた体験を伝えました。

しかし、「そんな環境下でも懸命に生きる子どもたちと出会い、特に教育に希望を感じました」と訴え、「学ぶことの重要性はアフリカの子どもたちに限ったことではありません。私たちも学ぶべきことがたくさんあります。学ぶチャンスがあるということは、未来の希望がある、ということでもあります。これから未来を担う皆さんには、ぜひたくさんのこと学んで欲しいです」と呼びかけました。

続いて第2部では、モデレーターを務めてくださったNHKの道傳愛子アナウンサーの進行で、ゲストの早川さんとともに写真を見せながら、キベラスラムやマゴソスクールについて学生に説明しました。

Photo by Santin Aki

途中、写真の中に、MISIAが10年以上にわたって続けている奨学金支援で高校を出て、今は日本の大学で学ぶマゴソスクールの卒業生、アグネスさんの姿が。実は、この日アグネスさんは講演にも来てくれていて、MISIAの呼びかけでサプライズ登壇。オーディエンスを前に、自己紹介や自分が何を学んでいるのかをしっかり語ってくれました。

最後の3部では、上智大学の学生2人がMISIAと早川さんと対談。2人はアフリカやアジアで活動した自分たちの経験を紹介しながら、支援や自立についてMISIAに質問を投げかけました。

Photo by Santin Aki

その中で「支援のゴールはなんだと思いますか」という質問に対し、MISIAは「支援や自立を支える、という活動が終わったら途切れてしまう関係は寂しいと思います。まずは友達なること。元気かな?とか何をしているかな?と気にかけることで、お互いを思いやり、つながっていく。みなさんも、ぜひ世界中に友達を作ってくださいね」と語りかけました。

今回、この講演の中でMISIAは初めて書いた絵本「ハートのレオナ」についても紹介しました。アフリカで触れた豊かな心、その心を多くの人に伝えたいという気持ちが、MISIAが絵本を書いたきっかけの1つです。

そんな絵本の秘話も語りあっという間の90分。まだまだ伝えたいこと、話し足りないことがたくさんあった様子でした。

それでも、講演後にはTwitterを通して、「アフリカの魅力を知って行ってみたくなった」「知ることから初めて、アフリカとつながっていきたい」というメッセージをたくさんいただくことができました。

この講演会でのMISIAの想いが、未来を担う学生たちの新たな行動につながることを願っています。